高機能自閉症や低機能自閉症、カナー自閉症や小児自閉症、自閉性障害など、さまざまな呼び方がされている自閉症を知っていますか?
女性よりも男性に多くみられる発達障害の一種、自閉症の詳しい知識をお教えしましょう。
自閉症はテレビの見せすぎや心理的ショックがきっかけで発症するわけではありません。
多様な症状や問題行動に悩まされないためにも、自閉症を正しく理解することが大切です。
自閉症の原因や特徴など、多様な自閉症状への対処のために知っておきたいことを紹介します。
脳内の物質といえば、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンが有名ですが、多種のタンパク質も存在していることはあまり知られていません。
どれも脳を正常に機能させるために不可欠ですが、このなかで自閉症の発症に大きく関与していると言われている物質がタンパク質です。
昔は親のしつけが発病の原因と考えられていましたが、現在ではこの物質の不足による先天的な脳障害、という説が最も有力です。
自閉症は生まれつきの脳障害であって、育て方や環境に問題があるわけではありません。
誤解や偏見をなくすためにも、自閉症の原因を知り正しい認識を持つことが大切です。
自閉症の症状は、3大症状や3つ組などと呼ばれることが多いですが、それはどんな種類の自閉症にも、ほぼ必ず共通して表れる症状が3つあるためです。
1つ目は人とのコミュニケーション困難、2つ目は言語発達や理解の遅れ、3つ目は興味の対象や行動の限定です。
産まれてすぐに発症に気が付くことはありません。ほとんどの場合は、子育て中にこれらの症状が目につくようになり、自閉症を疑うようになります。
「他の子より言葉が遅い」「行動が変わっている」などは、小さな子供であれば誰にでもみられることであり、成長の仕方はそれぞれですので早とちりは禁物です。
しかし可能性がゼロと言い切ることもできませんので、自閉症特有の症状を前もって知っておき、注意深く見守ることが大切です。
自閉症は癌などの病気とは違い、レントゲンにはっきりと異常が映るわけではありません。
また他の発達障害との境界があいまいなため、識別や診断はとても難しいです。
また自閉症にはさまざまなタイプがあるため、治療方針や療育の仕方を決めるためにも、どれに該当するのかを正しく知る必要があります。
そのために欠かせないのが、知能検査や発達検査などの検査と自閉症スペクトラムです。
これらは自閉度や知能指数(IQ)などを調べることで、どの自閉症に分類されるかを特定する目安となるものです。
自閉症は見ただけではわからない障害ですので、疑わしいと思ったら専門医による診断や検査をきちんと受けるようにしましょう。
自閉症の人は、周囲との意思疎通がうまくいかずに苦しんでいることが多く、その結果として自分や他人を傷つける行為に走ることがあります。
しかし「生まれつきの障害だからしょうがない」と諦めてただ見守ったり、頭ごなしに叱るだけでは、症状は決して良くなりません。
自閉症を根本から治すことはできませんが、自閉症状を和らげたり、問題行動を軽減させたりする方法はあるので、ぜひ知っておいて下さい。
現在この障害に有効とされている方法には、薬のほか暴露療法や音楽療法などがあります。
必ずしも全員に効き目があるとは限りませんが、劇的に改善したというケースはいくつも存在しますので、試してみる価値は十分にあります。