自閉症
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自閉症

自閉症の診断とは自閉症かどうかを判断するには、指標となるものやさまざまな検査が欠かせません。
正しい診断のために必要な、自閉症スペクトラム指数と検査方法について紹介しましょう。

自閉症スペクトラム指数とは?

自閉症スペクトラム指数によるよる検査自閉とは、人との接触を避け、自分の世界に入りこんでしまうことを言います。
自閉症はこの状態に陥ってしまう障害ですが、自閉の度合いは人によって全く違います。

それを知るために必要なのが、自閉症スペクトラム指数を測るテストや各種検査です。

自閉症スペクトラムについて

自閉症は人との交流や会話が苦手になる障害ですが、障害の度合いは人によって違います。
健常者と変わらないくらい普通に日常生活を送れる人もいれば、誰かの手助けがなければ食事すら難しい人もおり、さまざまです。

自閉症と健常者の境界は、実はとても曖昧です。ここからが健常者でここからが自閉症、とはっきり線引きすることはできません。
しかし自閉症かどうか、自閉傾向はどれくらいか、知的障害を伴うかなどを調べるためには、やはり目安となるものが必要です。

その目安となるのが「自閉症スペクトラム」です。境界線が曖昧なところが虹のグラデーションを思わせることから、このような名前がつきました。
一般的には、自閉度を縦軸、知能指数を横軸とした図で表されます。

自閉症スペクトラム指数とは?

自閉度を測るための指標の一つに、自閉症スペクトラム指数(AQ)があります。
正常知能を持った大人、主に社会人や大学生などを対象としており、チェックテストによって自分の自閉症傾向を知ることができるというものです。

質問数は全部で50ですが、YESかNOかを答えるだけなので、所要時間は5分程度です。
このテストで33点以上だったら高機能自閉症の疑いが強いですが、26点以下だったら自閉症ではないとみてほぼ間違いないです。

しかしここで注意して欲しいのは、このテストはあくまでも自閉症の「可能性」を調べるためのものであるということです。
大まかにふるい分けるための「スクリーニング」であって、決して確定診断に用いるものではありません。

検査の種類は大きく分けて4つ

自閉症かどうかを調べるための検査は数多く存在しますが、大きく言語検査、行動検査、発達検査、絵画検査の4種類に分けられます。それぞれの代表的なものを紹介しましょう。

言語検査

言語検査のなかで有名なのが、ITPA(イリノイ式言語学習能力診断)検査です。
言葉の理解、絵の理解、言葉の類推など全部で10の項目があり、それぞれの機能を測定することで、コミュニケーションのレベルを調べます。

行動検査

行動検査の一種「ブラゼルトン新生児行動評価」とは、1973年にブラゼルトン博士が開発した新生児の神経行動発達の評価方法です。
活動性、周期性、順応性、反応の強さなどを観察し、新生児の個性や気質を調べます。

発達検査

発達検査のうちの1つに、K式発達検査があります。
正しくは「新版K式発達検査」といい、子供の発達年齢を調べるための検査です。
テストを受けて発達年齢を算出し、実際の年齢と比較することで、何ヶ月の遅れがあるかを知ることができます。

絵画検査

自閉症の絵画検査の代表的なものに、DAP検査があります。
この検査は、人物の絵を書くという特殊な方法で、子供の知的発達を調べます。

やり方はまず、自閉症の疑いのある子供に、人物の全身画を描かせます。
それから別の用紙に、はじめの絵とは反対の性別の人物を描かせます。
そして最後に、2枚の絵の特徴を観察・分析することで、自閉症の可能性を判断します。

【自閉症全書】コンテンツ分類
  • 【自閉症の基礎知識】症状・原因を知り診断・検査から薬を使った治療に役立てる
  • 【自閉性障害と診断されたら】言語教育やSST、運動などを通じコミュニケーション能力を高める方法
  • 【自閉症の合併症や似ている病気】ダウン症候群・知的障害・アスペルガー症候群などの合併症や併発しやすい病気
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