自閉症
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自閉症の治療方法

自閉症

治療法とは自閉症は、先天的な脳障害が原因であるため、完治させる治療方法はありません。
しかし夜なかなか寝なかったり、物を壊したりなどの問題行動を改善することは可能です。

ここでは自閉症の問題行動に効果的と言われている、暴露療法と音楽療法を紹介します。

暴露療法と音楽療法について

暴露療法・音楽療法自閉症のさまざまな症状を和らげる暴露療法と音楽療法は、本人のしつけだけが目的ではありません。
周囲への迷惑を防いだり、家族の負担を減らすためにも必要です。

暴露療法と音楽療法、それぞれの特徴ややり方を説明していきましょう。

望ましくない行動を修正する!

暴露療法とは心理療法の一種であり、正式には行動療法や認知行動療法などと呼びます。
病気や障害による望ましくない行動や習癖を修正し、患者さん自身の力で改善できるように導く療法のことです。

自閉症は、生来もしくは生後まもなくして脳の一部に機能異常が起きる障害です。
現時点では治療法は確立されておらず、生涯完全に治癒することはありません。
しかし症状を和らげたり、訓練や教育により問題行動を治したりすることは可能です。

それらを実現する方法の1つが、暴露療法(行動療法)です。
行動療法にはさまざまな種類がありますが、そのなかで自閉症の訓練や教育に効果的と言われているのが「ABA」という療法です。

ABAとは?

ABAとは、「応用行動分析(Applied Behavior Analysis)」の略称であり、アメリカの心理学者が考え出した行動療法の一種です。
アメリカでは効果が認められており広く活用されているのですが、残念なことに日本ではあまり理解が進んでいません。
この療法を行える専門家は数少ないのが現状です。

ABAは、強化・消去・罰(弱化)の3つの基本原理に基づいて行われます。
1つ目の強化とは、自閉症の子が良い行いをしたら、誉めたりご褒美をあげたりして喜ばせ、その行動を増加させることをいいます。

2つ目の消去は、強化とは反対に望ましくない行動をとったら、誉めたりご褒美をあげたりしないことで、その行動への意欲を失わせる方法です。

3つ目の罰は、言葉の響きがよくないので最近では「弱化」とも呼ばれている方法です。
問題行動を起こしたら、普通の子供と同じように叱って不快な刺激を与え、その行動を減少させるように仕向ける方法です。

ピアノやオルゴールで癇癪を鎮める

自閉症の症状や問題行動の改善には、音楽療法も有効とされています。
音楽には、脳によい刺激を与えて、感情や行動をコントロールする作用があるため、自閉症の子にありがちな癇癪やパニックを落ち着かせるのにもってこいです。

やり方には色々ありますが、ピアノやオルゴールを用いるのが一般的です。
まずこれらの楽器を使って、アニメのテーマソングを演奏したり、音色の美しい音楽を流したりして、自閉症の子の反応をみます。

興味を示したり、楽しそうな表情をするようであれば、期待できると言えるでしょう。
そのうち音楽に合わせて一緒に歌ったり、周囲と笑顔をかわしたりするようになります。
また心地良い音楽にはリラックス効果があるので、精神が安定し癇癪やパニックを鎮めることもできます。

自閉症の症状は千差万別なので、誰にでもこの方法が効くとは限りません。
しかし、たとえ自閉症でなくとも、好きな音楽を聴けば、楽しい気分になったりストレス解消になったりするでしょう。
自閉症の子もそれと同じです。
したがって、音楽が自閉症の子のかたくなな心を開くことは十分に考えられるのです。

【自閉症全書】コンテンツ分類
  • 【自閉症の基礎知識】症状・原因を知り診断・検査から薬を使った治療に役立てる
  • 【自閉性障害と診断されたら】言語教育やSST、運動などを通じコミュニケーション能力を高める方法
  • 【自閉症の合併症や似ている病気】ダウン症候群・知的障害・アスペルガー症候群などの合併症や併発しやすい病気
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