自閉症
言語教育自閉性障害と診断されたら

言語教育の仕方

自閉症の子の言語教育の仕方

自閉症

言語教育の方法自閉症の子の成長スピードはそれぞれですが、多くの場合、言葉を覚えたり使い方をマスターしたりするのには大変時間がかかります。

ここでは自閉症の子との意思疎通を図るために不可欠な、言語教育の仕方をお教えします。

言語指導に役立つ絵カードの使い方

絵カードの有効性自閉症の子には、言葉よりも絵のほうが理解しやすい視覚優位という特徴があるため、言語指導には絵カードを用いるのがおすすめです。

絵カードの効果的な使い方ほか、なぜ言語の訓練が必要なのかを説明してきましょう。

社会性を育てるためにも重要です

自閉症の子は、自分の気持ちを上手く言葉で表現することができません。
そのためなかなか要求が伝わらずに、人間関係に支障をきたすことがよくあります。
自分の要求が伝わらない、他人から理解してもらえないというストレスから、物に当たったり、自分の腕を咬んでしまう子供も少なくありません。

自閉症の子供の言語教育は、親や家族との意思疎通を図ったり、コミュニケーション能力を鍛えて社会性を育てることも勿論ですが、こういった危険な行為を防ぐためにもたいへん重要なのです。

絵は色々なバリエーションを用意

自閉症の子は、目に見えるものの方が理解しやすい視覚優位の傾向があります。
そのため言語指導を行う際は、ただ話しかけるよりも絵カード使った方が効果的です。

絵カードの使い方は無限にありますが、そのなかの一例をお教えしましょう。
やり方はまず、画用紙などにさまざまな絵を描きます。(写真でもOKです)
1枚につき1つの絵を描くようにして、それぞれの絵の名前も書き込みましょう。

絵の内容は、食器なら「スプーン」「フォーク」「はし」、食べ物なら「りんご」「水」、生活習慣なら「トイレ」「手洗い」「着替え」といった具合に、色々なバリエーションを用意しておきましょう。
そしてそれらのカードを、冷蔵庫の横などに貼っておきます。

もし食事中に水が欲しくなったら、自閉症の子は「水」の書かれたカードを取りに行って、それを家族に渡します。
受け取った方は「この子は水が飲みたいんだな」とすぐにわかりますし、子供も自分の要求を相手に伝えられたと感じるので、イライラして癇癪を起こすようなこともなくなります。

頼りすぎないように注意しましょう

絵カードはとても便利ですが、あまり頼り過ぎないように注意して下さい。
もともと言葉を話すことができたのに、全くしゃべらなくなってしまう場合もあります。
言葉を発するというのは、たとえ簡単な言葉であっても、自閉症の子にはたいへんな苦労なのです。
そのため自閉症の子は、「しゃべるよりも絵カードを見せた方が早い」と、つい楽な方向へ走ってしまいがちです。

言語訓練は、人との会話や意思疎通ができるようにすることが目的です。
ですので、絵カードでのやりとりの際には、カードを指差したり持ってこさせたりするだけでなく、発音も同時に行うなどの工夫をしましょう。
また「水が飲みたいの?」「着替えをしましょう」など、こちらから声を掛けてあげることも大切です。

ネットでイラストを探すのもお勧め!

忙しくて絵カードを作る暇がない、絵を描くのが苦手という人は、インターネットから絵カード用のイラストをダウンロードするという方法がおすすめです。他にも通信販売を利用したり、書店で教材を購入したりすることもできます。
絵カードを作成する専用のPCソフトも売っていますので、それを活用してもよいでしょう。

自分で絵カードを用意したりアイデアを考えたりするのは、案外たいへんなものです。
特に自閉症の子のお母さんは、家事や育児などで毎日忙しくて、それどころではないかもしれません。
そんな時は無理をせずに、手軽にできる方法を探してみてください。

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