自閉症
育て方自閉性障害と診断されたら

自閉症の子供の育て方

自閉症の子供を育てるには

自閉症

行動を理解する自閉症のある子は、周囲には理解しがたい不思議な行動をとることがあります。
自閉症の子供を育てるには、それが何を意味するのかをきちんと理解し、必要に応じて改善してあげなければいけません。

自閉症の子が奇妙な行動をとった場合、どう対応すればよいのかを教えます。

指差し困難や多動への対応方法

指差しと自閉症自閉症の子の多くは、指差しで自分の要求を示しり、じっとしていることが苦手です。
自分の手の代わりに親の手でお菓子を取らせようとしたり、予期せずにとつぜん走り出したりするので、親はどう対処してよいのか困ってしまいます。

自閉症の子によくみられる指差し困難や、多動への対応方法をお教えしましょう。

自分の手の代わりに親の手を使う

自閉症でないいわゆる普通の子は、興味を持ったものや分からないものを指差します。
指差しをすることで、親に「あれが欲しい」と要求したり、「あれは何?」と問いかけたりしているのです。
しかし自閉症の子の多くは、このジェスチャーをとることができません。
指差しのかわりに親の手を引っ張って目的の場所へ連れて行こうとしたり、親の手首を持って欲しい物をとらせようとしたりします。

この動作は、荷物を運ぶための機械であるクレーンを連想させることから、クレーン現象と呼ばれています。
なぜ、自閉症の子にはこのクレーン現象が多くみられるのでしょうか。

クレーンはむりやり治さないで!

自閉症の子の指差しやクレーン現象には、大きく2つの理由が考えられます。
1つ目は、指差しという行為のもつ意味を理解していない場合です。
指差し=モノを指し示す動作である、ということがわかっていないのです。
2つ目は、言語発達が遅れているために、言葉で要求を伝えることができないためです。

指差しができない場合は、子供の手をとって指差しの形を作り、一緒に指差しをしてあげましょう。
そしてその動作を行いながら、物の名前を発音して教えてあげてください。

ただしクレーン現象については、無理に治す必要はありません。
言葉が未発達の自閉症の子にとっては、大切な意思伝達の手段だからです。
その手段を無理矢理奪うと、大泣きしてパニックを起こす可能性があります。

クレーンは大人になってからも続くわけではなく、徐々に無くなっていきますので、それまではできるだけ要求に応えてあげるようにしましょう。

多動には薬が効く可能性もある

自閉症の子は大人しいというイメージがありますが、なかには落ち着きのない子もいます。
少しの時間もじっとしていれず、絶えず動き回ることを「多動」といいますが、どのような行動をとるかは人によって違います。

例としては、目についた物を何でも投げる、興味の対象に向かって一目散に走っていくなどがあります。
本人だけでなく周囲がケガをする恐れもあるので、親は気の休まる暇がありません。
いつの間にか外に出て、車に跳ねられる寸前だったというケースもあります。

多動を治す確実な方法は今のところありませが、リタリンという薬で症状を緩和させることができるようです。
注意してもどうしても言う事をきかない場合は、医師へ相談の上、薬物療法を試してみてください。

しつけで改善できればそれに越したことはありませんが、自閉症の子の多動は注意しただけではどうしようもないことが多いです。無理に治そうとすると子供をイライラさせ、逆効果になることもありますので、薬という選択肢もあることを心に留めておいて下さい。

【自閉症全書】コンテンツ分類
  • 【自閉症の基礎知識】症状・原因を知り診断・検査から薬を使った治療に役立てる
  • 【自閉性障害と診断されたら】言語教育やSST、運動などを通じコミュニケーション能力を高める方法
  • 【自閉症の合併症や似ている病気】ダウン症候群・知的障害・アスペルガー症候群などの合併症や併発しやすい病気
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