自閉症
知的障害,精神遅滞,知能障害自閉症の合併症や似ている病気

知的障害

知的障害の分かり易い説明

自閉症

知的障害とはごく軽い知的障害であれば、日常生活や社会生活を送る上でそれほど支障はありません。
しかし重度の場合は、寝たきりになることも多いため長期的な支援やケアが必要です。

ここでは、しばしば自閉症に併発する知的障害について分かりやすく説明しています。

等級を決める基準や各特徴など

知的障害の等級知的障害の程度は、軽度、中等度、重度・最重度の4つに分けられます。
それぞれの特徴や、どのような基準で等級が決められているのかを説明していきましょう。

また知的障害の原因と考えられているものもお教えします。

昔は精神遅滞と呼ばれていました

知的障害とは、知的機能の障害のため言語などの発達が遅れている状態のことをいいます。
個人差はありますが、日常生活に支障があったり、社会的な適応が難しい場合が多く、等級に応じた教育や支援、ケアが必要です。

かつては「精神薄弱」と呼ばれていましたが、差別や偏見を生じさせる恐れのある表現なので、1970年頃には「精神遅滞」と呼ばれるようになりました。
更に90年代になると、厚生労働省が「知的発達障害」もしくは「知的障害」と呼ぶことを提案し、1999年には「知的障害」という言葉が用いられることになりました。

出産時のトラブルなど原因は色々

原因には色々ありますが、代表的なものが脳の圧迫や酸素不足など、出産の時のトラブルです。
また乳幼児期に高熱を出し、その後遺症が引き起こすこともあります。
はしかが重症化して脳炎を引き起こし、後遺症として知的障害が表れることもありますが、 このようなケースはまれです。

ダウン症などの染色体異常や、自閉症が原因疾患となっている場合も多いです。
そのため知的障害は先天的なものであると思われがちですが、妊娠中の過度なストレスや大気汚染が影響する等さまざまな説があるため、必ずしも両親から遺伝したり、兄弟だから発症するとは限りません。

知能指数によって決まります

WHO(世界保健機構)が定めた疾病分類ICD-10の精神・行動の障害の分類では、知的障害の重さを、軽度・中等度・重度・最重度の4段階で表しており、どの段階に該当するかは知能指数によって決まります。

軽度

知能指数が50〜69の場合は、軽度の知的障害に該当します。
食事や着脱衣、排泄などの日常的動作には支障ありませんが、言語の発達がゆっくりで、18歳以上でも小学校5〜6年生程度の学力にとどまることが多いです。

中等度(中度)

知能指数35〜49が中等度で、言語の発達や運動能力の遅れが目立ちます。
身の回りの始末は部分的にできますが、全てをこなすことは困難です。
日常会話や集団行動は、成長とともにある程度は可能になり、仕事では単純作業であれば適しています。

重度

知能指数20〜34は重度に分類されます。言語・運動機能の発達が遅く、学習面ではひらがなの読み書き程度に留まります。
日常会話は年齢と共に可能になりますが、簡単な受け答えしかできません。
情緒の発達が未熟で、身辺処理は不可能なので、衣食住には保護や介助が必要になります。

最重度

最重度は、知能指数が20未満の知的障害です。
言葉が発達することはなく、叫び声を出す程度にとどまることがほとんどです。
身辺処理は全くできず、いわゆる寝たきりの状態で、親の分別が困難なことも多いですが、適切な訓練により簡単な単語を言えるようになったケースもあります。

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