自閉症
てんかん,癲癇自閉症の合併症や似ている病気

てんかん

「てんかん」について

自閉症

癲癇(てんかん)とはてんかんの発症率は100人に1人と言われており、決して珍しい病気ではありません。
自閉症などのさまざまな疾患に合併することも多く、誰にでも発病し得る身近な病気です。

多様なてんかん発作が起きることで広く知られている病気、てんかんについて解説します。

原因や症状、発作を抑える方法など

原因・症状と対処法てんかんは、周囲の人が驚いてしまうような発作が起きることで有名です。
そのため昔は「狐つき」などと言われ、さまざまな偏見や誤解があったようですが、現在では癲癇はれっきとした病気であることが解明されています。

てんかんの正しい原因や症状、てんかん発作を抑える方法などを説明していきましょう。

脳内の異常発火が原因です

てんかんとは、脳の神経細胞から異常発火が生じ、てんかん発作が起きる病気です。
てんかんの発作=倒れて泡を吹く、と認識している人が多いようですが、必ずしもこのような症状が表れるとは限りません。
脳のどこで発火が生じたか、または放電の広がり方などによって症状の様相が違います。

小発作

発火が大脳皮質全体に広がって起きる発作です。
とつぜん意識を失い、急にしゃべらなくなったり、一点を見つめたりしますが、痙攣など目立った症状が表れることはなく、数秒で元に戻ります。
あまりに発作時間が短いので、周囲には「うわの空」としか見られないことも多いです。
5〜10歳頃に発症し、半数は大人になると自然に治りますが、大発作に移行する人もいます。

大発作

大発作も、発火が大脳皮質全域に及ぶことで起きる発作です。
いきなり意識を消失して倒れ、その直後に筋肉の強い緊張により四肢がつっぱる強直性けいれんが起こり、それに伴い高音の叫び声を上げたりします。
1分ほどで落ち着きますが、発作のあいだは息をしていないためチアノーゼが表れます。

これらの症状の後は、手足がガクガクと動く間代性けいれんが起き、このあいだに舌を噛んだり失禁したりすることもあります。
さらに間代性けいれんが治まると、口から泡を吹いてもうろう状態となり、睡眠に移行します。
覚醒して正常に戻るまでは数十分かかります。

単純部分発作

脳の一部の異常発火によって発作が起き、意識障害を伴わないのが単純部分発作です。
脳腫瘍や脳炎など、脳の病変が原因であるため、症候性てんかんとも呼ばれます。
発火が運動領野に生じた場合は、手に痙攣が起こりますが、放電が周囲に広まると腕や足にも進展していき、この状態のことをジャクソン行進といいます。

複雑部分発作

やはり脳の一部の異常発火が原因ですが、意識障害を伴うのが複雑部分発作です。
代表的なのが側頭葉てんかんで、名前のとおり側頭葉に病変があることで発作が起きます。
既視感(デジャヴュ)や未視感などの前兆のあとに、意識を消失したまま反復動作を続ける自動症が表れて2〜3分続き、その後は朦朧状態となりますが、5分ほどで回復します。
なお発作中にどんな行動をとったかは、本人は全く覚えていません。

てんかん発作には薬が有効

てんかんの有無や脳の病変部位は、脳波検査、CT検査、MRI検査などで調べます。
治療の中心となるのは薬物療法であり、治療開始が早ければ早いほど、高確率でてんかん発作を抑えることができます。
癲癇にはさまざまな種類があるため、すぐに適した薬をみつけることは難しいです。
また、なかには薬が効かないものもあるので、その場合は外科手術が検討されます。

自閉症の子の3割は、10歳代になるとてんかんを合併するという報告があります。
なぜ合併するのかは不明ですが、発作が出てしまった場合はやはり薬が有効であり、てんかんの治療によって行動障害や情緒障害が改善することもあるようです。

【自閉症全書】コンテンツ分類
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