自閉症
統合失調症,精神分裂病自閉症の合併症や似ている病気

統合失調症

統合失調症の詳しい解説

自閉症

統合失調症とは統合失調症の人は一見すると、いわゆる普通の人と何ら変わりありません。
しかし内面では、第三者には理解しがたいたいへんな精神的苦痛を日々感じています。

ここでは、統合失調症とは一体どんな病気なのかを詳しく解説しています。

どんな症状が表れるかなど

症状の特徴統合失調症は有病率1%、つまり100人のうち1人に発症する決して珍しくない病気です。
ありえない妄想に取り付かれ、猜疑心が強くなったりしたら、統合失調症かもしれません。

誤診され易い自閉症との違いや、どんな症状が表れるか等を詳しく説明していきましょう。

昔は精神分裂病などと呼ばれていた

統合失調症とは、思春期から青年期のころに発症することの多い精神疾患の一種です。
19世紀末には早発性痴呆症、1937年からは精神分裂病などと呼ばれていましたが、名前から誤解が生じやすく、人格否定につながるとの声もあったため、2002年より統合失調症という言葉を用いることに決められました。

長いあいだ原因不明であったため、昔は不治の病と恐れられたり、偏見や差別の対象になることが非常に多かったですが、近年やっと脳内の伝達物質・ドーパミンやセロトニンの過剰亢進が大きく関係していることが明らかになりました。

なぜこのような現象が起きるのかまではわかっておらず、原因遺伝子は特定されていませんが、現時点では遺伝的要因にストレスなどの環境的要因が組み合わさることで発症するという説が有力なようです。

陽性症状と陰性症状に大別される

統合失調症はさまざまな精神症状が表れる疾患ですが、下記のように、大きく陽性症状と陰性症状の2つに分けることができます。

陽性症状とは?

陽性症状とは、第三者にもはっきりと異常とわかる症状のことを言い、具体的には、幻覚、妄想、独り言、空笑などが挙げられます。
自分は命を狙われているなど、現実にはあり得ないことを周囲に主張したり、誰もいないところで声が聞こえたり(幻聴)したら、統合失調症の可能性があると言えるでしょう。
また、自分の考えていることが外部に漏れている、思考を誰かに操られていると感じたりするのも陽性症状の特徴です。

陰性症状とは?

陽性症状の次に表れることの多いのが、陰性症状です。陽性症状とは反対に、意欲や感情など本来あるべきものが失われて非活動的になるという特徴があります。
思考力が低下して集中力が持続しないため、日常生活や社会生活に支障をきたします。
他者と関わりを持つことがおっくうになり、引きこもりになる場合も少なくありません。

精神的ケアや周囲の協力も不可欠

統合失調症の治療は、薬物療法が中心であり、フェノチアジン系剤やブチロフェノン系剤などの定型抗精神病薬や、ベンズイソキサゾル系などの非定型抗精神病薬が用いられます。
またこれら薬の服用だけでなく、精神的なケアや周囲の協力、社会復帰を図るためのリハビリテーションも欠かせません。

特に重要なのが家族療法であり、これは家族関係を調整し、発症の引き金となるストレスを減らすことで再発を予防するというものです。
落ち着いた家庭で過ごすと、再発の確率が低くなるという報告があります。

アスペルガーと間違われ易い?

昔は自閉症と統合失調症は同一の病気であるとされていました。自分の殻に閉じこもり、他者との接触を避ける陰性症状(自閉症状)が、自閉症の症状とよく似ていたためです。
しかし、自閉症に特有の知的障害やコミュニケーション障害といった症状は、統合失調症にはみられません
また反対に、妄想や幻聴は自閉症にはない症状です。

このことから、2つは全く別の病気であることが明らかにされました。
しかし未だにアスペルガー症候群と誤診されることも多いため、薬や治療に効果がみられない場合は、セカンドオピニオンを検討したほうがよいと言えます。

【自閉症全書】コンテンツ分類
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  • 【自閉性障害と診断されたら】言語教育やSST、運動などを通じコミュニケーション能力を高める方法
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