自閉症
遺伝自閉症Q&A

遺伝する?

自閉症は遺伝する?

自閉症

自閉症の遺伝の確立自閉症の子の兄弟も自閉症だった、もしくは両親のどちらかが自閉症で、子供にも出現したというケースが多くみられます。
自閉症は先天的な障害であると言われていますが、やはり遺伝的要素が強いのでしょうか。

兄弟に発症する確率など

先天性疾患である自閉症自閉症は後天性の障害ではなく、脳の一部の先天的な機能異常が原因です。
先天的つまり生まれつきの障害であるということは、遺伝との関係を疑わずにはいられません。

両親から受け継いだり、兄弟であると発症する確率はどれくらいなのでしょうか。

遺伝とは姿や性質が受け継がれること

私たちは、顔や体の一部が親と似ていたり、親と同じ病気にかかったりした場合に、よく「遺伝した」という言葉を用います。
遺伝とは、人間や動物の姿や性質が、親から子へと受け継がれることをいいます。

しかし親の特徴の全てが、そっくりそのまま子供に伝わるわけではありません。
両親ではなく祖父や祖母に顔が似ていたり、遺伝子の突然変異により、両親にはない特徴が子供にみられたりなど、受け継がれる要素や表れ方はさまざまです。

このような現象が起きるのは、生物の細胞内に遺伝子(DNA)が存在しているためです。
遺伝子はいわば、生物を形づくるための精巧な設計図です。
そのためほんの一箇所に異常があっただけで、さまざまな病気や障害の原因となります。

一卵性の双子の発症率は90%!?

自閉症や自閉傾向のある子供が産まれたため、家系を調べてみたら近親者のなかに自閉症をもつ人がいた、というケースが多くみられます。
また兄弟のどちらも自閉症、もしくは上の子が自閉症で下の子は他の発達障害をもっている、という話もよく耳にします。

実際、兄や姉が自閉症の場合、弟や妹にも表れる確率は、上の子が自閉症でない場合の2倍であるという調査報告があります。
また一卵性の双子では、片方が自閉症であった場合、もう1人も自閉症である確率は80〜90%と言われています。

両親のどちらも自閉症ではないのに子供に表れたり、兄弟のうち片方だけが自閉症というパターンもあるため、必ずしも受け継がれるとは限りません。
しかし可能性は極めて高く、自閉症には遺伝的要素も深く絡んでいることが推測されます。

早とちりには注意しましょう

自閉症が遺伝するのを恐れて、結婚や出産をためらったり、子供をもつこと自体をあきらめている人も少なくないようです。
わが子の将来や経済的な問題、しつけの苦労や家族の負担などを考えると、このような悩みを持つのは当然のことと言えるでしょう。

しかし遺伝の可能性を意識することも大切ですが、早とちりしないよう注意も必要です。
あまり神経過敏になりすぎると、お母さんの不安が子供にも伝わって、精神的によくない影響を与えてしまうことになりかねません。

自閉症かどうかは専門的な検査でなければ診断できず、ましてや産まれたばかりの子供を見ただけでは到底判断がつかないものです。
身内に自閉症の人がいて、かつ自閉症特有の症状に当てはまったけれど、調べてみたら何ともなかったというケースはかなり多いので、どうか焦らずに成長を見守ってください。

【自閉症全書】コンテンツ分類
  • 【自閉症の基礎知識】症状・原因を知り診断・検査から薬を使った治療に役立てる
  • 【自閉性障害と診断されたら】言語教育やSST、運動などを通じコミュニケーション能力を高める方法
  • 【自閉症の合併症や似ている病気】ダウン症候群・知的障害・アスペルガー症候群などの合併症や併発しやすい病気
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